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エレキギターが来たーッ!!ーその1ー [Guitar]

《プロローグ》

その昔、70年代を中学・高校生で過ごしてた頃、
集英社から発行されていた「Gut's」(ガッツ)という
ギター音楽雑誌を毎月楽しみに購読していた。

今と違ってネットもスマホもAmazonも無い時代。
田舎の中高生が音楽情報を手に入れるには、この手の雑誌か、ラジオ、
さもなければ自分の足で東京まで行って大きな書店や楽器店で
お気に入りバンドの楽譜を買い漁ったり、
ライブやコンサートに足を運ばなければならなかった。

小学6年生の時の担任の影響で音楽に目覚め、
フォークから次第にロックに傾倒していったが、
我が家にはギターどころかラジカセだって買ってもらえる余裕など無く、
中1でやっとSONYのポータブルラジオを買ってもらえた。

当時は深夜放送全盛の時代。オールナイトニッポン、セイ!ヤング、
パックインミュージックなどを夜更けまで聴きまくっていた。

「ガッツ」は日本のフォークやニューミュージックだけでなく、
海外ロックの楽譜をTAB譜付きで多く掲載していた。
当時のギター雑誌の中でも、わりかし初心者向けだったので、
いつかギターを始める気でいた私は投資のつもりで、
毎月購入していた。

そして、中学2年に上がる頃、貯めたお年玉で念願のギターを購入!!

初めて買ったギター。

それは、ガットギター。

ビートルズが弾きたかったのに。

今思い返しても、なにがどうなって、そうなってしまったのか。

確かに、生まれて初めて手に取るそのギターは艶めかしく、そして美しかった。

帰宅した私は、気がつくと教則本「古賀政男のギター入門」まで購入していた。


なにがどうなって、そうなってしまったのか。

なんども言うが、私は、ビートルズが弾きたかったのだ。

大いなる後悔に見舞われる前に、私はコイツを好きになることにした。
ガッツを取出し、ビートルズの「yesterday」を必死で覚えた。
「yesterday」ならエレキじゃなくてもつじつまが合う、
自分を納得させられる。
 
そんなわけで、ギュイーンという歪みもオーバードライブも未体験のまま、
私は大人に、なった。




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